いやー,気持ちのいい本だった。読後の清涼感がたまんないな。
帯には「そもそも道徳教育は学校がするべきじゃない」とあったので,「教科化された道徳を糾弾する!」という内容かと思ってしまうのですが,本書はそんな批判本ではありません。
今の現場の現状を受け入れながら(ゆくゆくは道徳という教科がなくなればいいと思いながら)も,今,学校現場で展開されている道徳教育をどのように変えていけばいいのかのヒントをもらうことができます。
道徳教育から市民教育へ。苫野一徳氏が常日頃主張している「自由の相互承認」というものの歴史的な意味や,学校教育上の意味なども分かってきます。そして,道徳の授業や学校の取り組みそのものも変革できそうな気がしてきます。
わたしは,本書を,学校の校内研修で紹介しました。
「スゴイ本が出たよ」「夏休みでいいから,これを読んでみてね」「これからの学校の方向性が分かるよ」とね。
たくさんたくさんアンダーラインを引かせてもらいました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
教育一般
- 感想投稿日 : 2019年7月7日
- 読了日 : 2019年6月28日
- 本棚登録日 : 2019年7月7日
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