ねぼけ人生〈新装版〉 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房 (1999年7月21日発売)
4.03
  • (46)
  • (39)
  • (33)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 430
感想 : 57

1982年に出版された著者の半生記。
あちこちに出ている話も多いかもしれないが、著者の生きてきた昭和の時代を具体的に感じられます。

P161、著者が紙芝居でだんだん食っていけなくなってくる話。
「僕は、紙芝居は、本当にアカンようになりかけているのだと思った。子供の頃に、日露戦争の広瀬中佐の映画を見たことがあるが、沈みゆく船では、ある時機を逸すると、もはや逃げることもできず、まきぞえをくってしまう。僕は、今こそが、紙芝居丸の沈没の時だと思った。/逃げなければならぬ、遅れるとアブナイ。」
これは、ちょうど今の時代にあてはまる分野がありそうで、非常に教訓になりました。

[2010.9.7]

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2010年、11年に読んだ本から
感想投稿日 : 2010年9月11日
読了日 : 2010年9月7日
本棚登録日 : 2010年9月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする