1982年に出版された著者の半生記。
あちこちに出ている話も多いかもしれないが、著者の生きてきた昭和の時代を具体的に感じられます。
P161、著者が紙芝居でだんだん食っていけなくなってくる話。
「僕は、紙芝居は、本当にアカンようになりかけているのだと思った。子供の頃に、日露戦争の広瀬中佐の映画を見たことがあるが、沈みゆく船では、ある時機を逸すると、もはや逃げることもできず、まきぞえをくってしまう。僕は、今こそが、紙芝居丸の沈没の時だと思った。/逃げなければならぬ、遅れるとアブナイ。」
これは、ちょうど今の時代にあてはまる分野がありそうで、非常に教訓になりました。
[2010.9.7]
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2010年、11年に読んだ本から
- 感想投稿日 : 2010年9月11日
- 読了日 : 2010年9月7日
- 本棚登録日 : 2010年9月11日
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