未来食堂ができるまで

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  • 小学館 (2016年9月9日発売)
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メデイアなどで多数紹介された未来食堂。IBMやクックパッドで技術者として従事していたオーナー・小林せかいさんのブログを再編集して書籍化された。

目標を達成するために何をするべきかが明瞭で清々しさを感じる。線引きには妥協がない。例えば850円の定食の場合、50円のお釣りが頻繁に続く。もちろん小銭を出してくれる人もいるが、出の方が多いのは明白。すぐに小銭が尽きる。両替の費用や掛かる時間を考えると、その分サービスに回したほうが良いとオープン4日目に50円の値上げを断行するのだ。もちろん客に対してはその分の還元は行われている。

このように、出来ることと出来ないことを精査し、とことん無駄を排除しているのだ。

飲食店で、おそらく初めて事業計画書をオープンソース化した未来食堂。
面白そうだから行ってみたい。
また行きたい…。そう思える空間を築いている。

未来食堂は、まさに、古き良き時代の食堂のようでもあり、今後、私たちに必要な飲食店のあり方を、先頭に立って模索してくれているようだ。

読了後、ますます興味が募ってきた。

読書状況:積読 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年9月29日
本棚登録日 : 2016年9月21日

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