配達あかずきん―成風堂書店事件メモ (創元推理文庫) (創元推理文庫 M お 5-1 成風堂書店事件メモ)

著者 :
  • 東京創元社 (2009年3月20日発売)
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感想 : 468
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本屋さんの中の「日常の謎」を店員の杏子とアルバイトの多絵ちゃんのコンビが解き明かしていくミステリー。

ミステリーと言っても、禍々しいものはなくて、「謎の暗号が示している本は何か」「ある本を買って居場所がわからなくなった母を探せ」「病室に差し入れられた本は誰が選定したのか」などなど。
ストレスなくほっこりと読める。

どの話もストーリーがしっかりしていて、読み進めるのに何の抵抗もない。しかし、先が気になる展開になっていて、あっという間に読んでしまった。

本屋さんの日常の仕事も描かれていて、お仕事小説として一面も持っている。本の陳列や平台、ディスプレイの準備などなど。本屋さんごとに雰囲気が違うのは店員さんの頑張りがあってこそなのだ。昨今の本屋存続の危機が叫ばれている現状が悲しく思える。本屋さん残って欲しい。

シリーズものとして続巻が出てるらしいので読んでみたい。良書。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年1月16日
読了日 : 2022年1月16日
本棚登録日 : 2022年1月16日

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