戦略サファリ: 戦略マネジメント・ガイドブック (BEST SOLUTION)

  • 東洋経済新報社 (1999年10月1日発売)
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感想 : 37
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最初に、「群盲象を評す」がでてきます。

これは、数名の盲者が、象をなでるのですが、個々にいっていることは間違っていないのに、全体としては間違っているというもので、本書のいいたいことはそこにあります。個別の戦略を俯瞰した全体戦略、20世紀の集大成した戦略を立案するのが結論です。

 1 サファリ・ツアーのねらいと構成
 2 デザイン・スクール
 3 プラニング・スクール
 4 ポジショニング・スクール
 5 アントレプレナー・スクール
 6 コグニティブ・スクール
 7 ラーニング・スクール
 8 パワー・スクール
 9 カルチャースクール
10 エンバイロメント・スクール
11 コンフィグレーション・スクール
12 新たなるパースペクティブ

要は、10人の学派(=盲者)が唱える戦略を、総合して新しい戦略を俯瞰(パースペクティブ)しようという内容です。それぞれの盲者を動物に見立てて、サファリといっています。総合するものが象だからでしょうか。ちょっとした遊び心?

12章の総合については、ちょっと物足りなかった感がありました。8つの問題を提起しているが、この章で総合される戦略も、象ではなく、真の象は読者の心の目の中に存在すると突き放す。
「パースペクティブ」も、俯瞰、全体像、大局観、等の意ですが、日本語になくちょっとしっくりこなかった。

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感想投稿日 : 2021年12月7日
本棚登録日 : 2021年11月14日

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