最初に、「群盲象を評す」がでてきます。
これは、数名の盲者が、象をなでるのですが、個々にいっていることは間違っていないのに、全体としては間違っているというもので、本書のいいたいことはそこにあります。個別の戦略を俯瞰した全体戦略、20世紀の集大成した戦略を立案するのが結論です。
1 サファリ・ツアーのねらいと構成
2 デザイン・スクール
3 プラニング・スクール
4 ポジショニング・スクール
5 アントレプレナー・スクール
6 コグニティブ・スクール
7 ラーニング・スクール
8 パワー・スクール
9 カルチャースクール
10 エンバイロメント・スクール
11 コンフィグレーション・スクール
12 新たなるパースペクティブ
要は、10人の学派(=盲者)が唱える戦略を、総合して新しい戦略を俯瞰(パースペクティブ)しようという内容です。それぞれの盲者を動物に見立てて、サファリといっています。総合するものが象だからでしょうか。ちょっとした遊び心?
12章の総合については、ちょっと物足りなかった感がありました。8つの問題を提起しているが、この章で総合される戦略も、象ではなく、真の象は読者の心の目の中に存在すると突き放す。
「パースペクティブ」も、俯瞰、全体像、大局観、等の意ですが、日本語になくちょっとしっくりこなかった。
読書状況:いま読んでる
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- 感想投稿日 : 2021年12月7日
- 本棚登録日 : 2021年11月14日
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