佐藤可士和の超整理術

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2007年9月1日発売)
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良書 何かに引っかかっていて前に進めない方、是非ご一読をお勧めします。
非常にロジカルでわかりやすい内容です。

整理術とは、仕事を取り巻く環境を快適にして、仕事の整理を劇的にアップしていく方法であることが冒頭に示されます。

結論は、「問題解決のための手がかりは必ず、対象のなかにある。優れた視点で対象を整理すれば、解決に向けての方向が明確になる。答えは目の前にある」です。

また、広告の本質とは、商品の本質をきっちり捉えて効果的に表現してこそ、心に残る。大切なのは自己表現ではなく、どう人々に伝えるかといっています。

■仕事の整理の方法
① 状況把握 対象(クライアント)を問診して、現状に関する情報を得る
② 視点導入 情報にある視点を持ち込んで並べ替え、問題の本質を突き止める
③ 課題設定 問題解決のために、クリアすべき課題を設定する

■ 問題の本質は2つ
① 取り除くべきネガティブな点であるため、課題をクリアすることで問題解決される
② 誇るべき点があるのに埋もれている場合は、誇るべき点を磨いてアピールする

■ 具体的な整理術は3段階
① 空間の整理術 プライオリティをつける
② 情報の整理術 視点の導入が不可欠
③ 思考の整理術 視点を導入するためには、まず思考の情報化を

■ 空間の整理術
① カバン
② デスク
③ 名刺
④ ファイル
⑤ メール

■ 情報の整理術
① 視点を導入して問題の本質に迫る
② ビジョン、あるべき姿が見えてくる
③ 引いてみてみる、いろいろな角度から見てみる、思い込みを捨てる
④ 見方をかえれば、マイナスもプラスに

■ 思考の整理術
① 思考は頭の中にしかない抽象概念であるため、思考の整理は情報の整理より難易度が高い
② 考えを言語化して表現することから
③ 無意識の意識化、フロイトの「自由連想法」、機能を突き詰めてみる

本の構成は次のとおりです。

まえがき

1章 問題解決のための”超”整理術
2章 すべては整理から始まる
3章 レベル1「空間」の整理術 
4章 レベル2「情報」の整理術
5章 レベル3「思考」の整理術
6章 整理術は、新しいアイデアの扉を開く

あとがき

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年3月6日
本棚登録日 : 2022年2月11日

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