維新の三傑の一人、長州藩の桂小五郎(後の木戸孝允)の生涯を史実を基にまとめている。討幕だけでなく、東京遷都や版籍奉還、廃藩置県などの大改革を断行していく。華やかなイメージはないけれど、先を読み、着々と実務を進めていくところがかっこいい。
長州藩は、下関(馬関)に築いた砲台から関門海峡を通航するアメリカ・フランスの商船を砲撃しつつ、密航留学生をイギリスに送り込んでいたらしい。攘夷と言いつつも単なる排斥ではなく、少しでも対等な立場に持って行ってからの開国、という考えがあった点をはじめて知った。その時代の出来事もコンパクトに紹介されていて良い本。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2 歴史
- 感想投稿日 : 2014年12月28日
- 読了日 : 2014年12月28日
- 本棚登録日 : 2014年12月28日
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