距離感に悩む二人の話。
文体のテンポが良く、読後感は爽やか。
これまではどちらかというと心理描写に主眼にした作品を読んでこなかったため、行動や情景描写だけで仄めかされる心理描写を読み取るのがやや苦手だった。
こちらの作品はまさに心理描写にスポットを当てた作品だ。特別大きな起伏はないのだが、丁寧に繊細に描かれた二人の気持ちの流れは人間らしく、読み手にもスッと馴染んできて感情移入できた。
構成は受けの視点で始まり、攻めの視点の章が挟まる。これにより視点に偏りが出ず、お互いの本音がわかってよかった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2022年6月28日
- 読了日 : 2022年6月28日
- 本棚登録日 : 2022年6月26日
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