底本は差別煽動本(いわゆるヘイト本)のごとき装丁がイヤだったので、文庫で落ち着いた表紙になってよかった。もちろん中身はアンチ・ヘイト本で、至極真っ当な警笛の書になっている。特に、著者2人が中国人・韓国人と付き合うなかで遭遇した歴史認識をめぐる体験談は、生生しくも興味深いものだった。
近現代史をまじめに追い、人として当然のやさしさ・想像力を持っているならば、この2人のような意見に行き着くはずなのだが……そういう人たちには、本書のような内容が届かないのがもどかしい所ですね。
読書状況:積読
公開設定:公開
カテゴリ:
昭和史
- 感想投稿日 : 2020年5月14日
- 本棚登録日 : 2018年1月8日
みんなの感想をみる