①~⑯まで読了。
演劇に対する情熱がインフレーションを起こしていく展開。
北島マヤが主人公だけど、それに劣らず魅力的なライバル姫川亜弓も、主人公らしく思えてくる。けど、絶対的に北島マヤが主人公であるのは、姫川亜弓が主人公では取り巻く環境や条件が完全すぎて、漫画自体にドラマを持たせにくいからだと思う。姫川亜弓が光るのは、やはりマヤという存在があって照射されるのだろうか。そういう意味では、二人は生粋のライバルである。マヤにあるのは、演劇への情熱と、本能と、それ以外は欠点ばかりという平凡さ(←しかしこれがとても漫画の面白みを引き出すのに大切な条件)だけである。
「好きならばなんとかなる」という青春のカタストロフィー。これが好きな人にはたまらない漫画だろうな。実際、「好き」という気持ちが、なにかしらを動かすのは事実。
エネルギーの使いどころに困ったら読みたくなる。私にとっての『ガラスの仮面』はそういう漫画です(今のところ)。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年9月26日
- 読了日 : 2019年9月26日
- 本棚登録日 : 2019年9月26日
みんなの感想をみる