帯に「本屋大賞超発掘本!」とあったので、気になって買ってみた。
貧しい生活の村で、幸をもたらす「お船様」。簡単に言うと荷を多く積んだ商人の難破船のことだが、難破船をあえて呼び込むための方法もこの村には伝わっている。
これを読むと人々の生活は誰かの犠牲の上に成り立っているのだなということが実感される。
しかし、難破船が必ずしも幸のみをもたらしてくれるものではなく、時には災厄ももたらしてしまう。因果応報と言ってしまえばそれまでだが、そうでもしないと生きられない厳しい環境下に置かれた人々の苦しさもある。
かなりのパンチ力を持っている作品。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年8月12日
- 読了日 : 2023年8月12日
- 本棚登録日 : 2023年8月10日
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