読むのにやたらと時間がかかった。面白いんだけど、なかなか前進しないという、ちょっと珍しい本。
全体的に、豪奢かつグロテスク。美しいのに醜い。
恋愛の始まりなのに、既に終わりを意識している。恋愛の終わり、というより人生の終わりを。「どんなに美しくても、最後はみんな土の下で朽ちた死体になるんだ」という想いが、通奏低音のように鳴り続けている。
下巻に進もう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
外国文学
- 感想投稿日 : 2011年3月2日
- 読了日 : 2011年3月2日
- 本棚登録日 : 2011年3月2日
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