今まで見た是枝作品の中では一番良かったか。売れない小説家の阿部寛がクズすぎるのですが、そんな彼も見捨てない、優しい眼差しがこの映画にはありますね。台風で帰れなくなった前妻と息子との一夜のふれあいには、なんとも心がなごみました。またそこに絡んでくる樹木希林の芝居が素晴らしくて、どうしたらこんな自然なセリフ回しができるんだろうと感嘆します。
あと名言連発の脚本もすごいです。「誰かの過去になる勇気を持つのが男」とか「女の恋愛は、水彩画ではなくて油絵」とか、「なんだこの名言は!」とのけぞるばかりですが、こういう名言を自然な形で物語に溶け込ませる手腕が見事。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
◆映画:ドラマ
- 感想投稿日 : 2019年1月8日
- 読了日 : 2019年1月5日
- 本棚登録日 : 2019年1月8日
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