最終巻。個性豊かな登場人物もそれぞれ芯があって、想いがあった。ということも知れてよかった。なにより、野球を好きな仲間が集まって、野球を存分に楽しむ。大人になると色々なしがらみもあるので、学生時代にしかできない経験だなぁと改めて思った。自分の学生時代を思い出しながら読んでいた中で、顧問同士の会話は、今読んだからこそとても共感できるものがあり、鳥肌が立った。好きなことをするって大事。
★心の内にあることを他人に伝えることの、この困難さ。言葉は口にしただけで、容易に変質して、思いをそのままに伝えてくれない。
★柿には、下記にしかできんことがある。そしてな、大人にしかできんこともあるんじゃ。
★責任、仕事、管理、立場、建前、世間。大人になり多くのものが身にまといついた。彼らのように無心に無責任に無謀にひたむきに、野球に向き合う事は、もうできない。しかし、関わることはできる。彼らに関わり、野球に関わり…大人として関わり続けることができる。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2021年10月22日
- 読了日 : 2021年10月22日
- 本棚登録日 : 2021年10月22日
みんなの感想をみる