バッテリー (6) (角川文庫)

  • KADOKAWA/角川書店 (2007年4月5日発売)
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感想 : 371
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最終巻。個性豊かな登場人物もそれぞれ芯があって、想いがあった。ということも知れてよかった。なにより、野球を好きな仲間が集まって、野球を存分に楽しむ。大人になると色々なしがらみもあるので、学生時代にしかできない経験だなぁと改めて思った。自分の学生時代を思い出しながら読んでいた中で、顧問同士の会話は、今読んだからこそとても共感できるものがあり、鳥肌が立った。好きなことをするって大事。



★心の内にあることを他人に伝えることの、この困難さ。言葉は口にしただけで、容易に変質して、思いをそのままに伝えてくれない。

★柿には、下記にしかできんことがある。そしてな、大人にしかできんこともあるんじゃ。

★責任、仕事、管理、立場、建前、世間。大人になり多くのものが身にまといついた。彼らのように無心に無責任に無謀にひたむきに、野球に向き合う事は、もうできない。しかし、関わることはできる。彼らに関わり、野球に関わり…大人として関わり続けることができる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年10月22日
読了日 : 2021年10月22日
本棚登録日 : 2021年10月22日

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