初めてのハーレクインロマンス。人気があるのもうなづける。最初からハッピーエンドが約束されているので安心だし、何より男性が完璧である。
最初は、男女の前にそびえる障壁は高い。けれども偶然や本人たちの知恵や勇気がそれを徐々に低くしていくのだ。本作では亡くなった夫に不信を抱いて、男性不信に陥っていた主人公が、目の前に現れたイケメン王子を受け入れるまでが丁寧に描かれる。まるでこちらが彼女になったような気分にさせてくれる。
また、亡き恋人を忘れられなかった男性が、彼女に会った瞬間に新たな人生のスタートを描き始める。
何だかすべてがうまくいきすぎている…というのがハーレクインなのだろうな。幽霊のエピソードはちょっと余計な感じもするが。
折しも英国のプリンセス誕生のニュースを聞くと同時にこれを読み終えて、よい読後感だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
欧米の文学
- 感想投稿日 : 2015年5月6日
- 読了日 : 2015年5月6日
- 本棚登録日 : 2015年5月6日
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