本作が書かれた20年前に読んだら、今とは違う感覚だろう。登場人物の女性の話し言葉が、昔の映画女優を髣髴とさせる。高度経済成長をささえたサラリーマン、過酷な従軍をした人の姿は、現在の物語にはなかなか見られない。けれども物語の深奥を流れる人生観、宗教観などは普遍なのだと思う。すべてが劇的で一気に読んだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本作家あ行
- 感想投稿日 : 2016年9月30日
- 読了日 : 2016年9月30日
- 本棚登録日 : 2016年9月30日
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