特撮的価値観が日常に浸透している舞台設定が、何気ないけれど巧妙。
つまり巨大生物が出現すれば当然のように「わあ怪獣だー」となるわけです。
現実では得体のしれなさで恐慌状態に陥ってしまうかも、と思われるような場面が
「怪獣が暴れている」に変換されて妙に落ち着いているところが独特のコミカルな空気を醸し出してます。
バディものの異文化交流コメディな側面もあって、唐辛子、コーヒー、煙草が単にカプサイシン、カフェイン、ニコチンの刺激物としか捉えられていなかったりとかニヤリとさせられる小ネタが楽しいです。
ただ、あの震災以降、現実の政府の対応を意識したような描写があったりしてあきらかに作品のトーンが変化してます。(基本はあくまでコメディですよ)
怪獣は自然災害という認識があるからでしょうね…。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2012年3月19日
- 読了日 : 2011年12月8日
- 本棚登録日 : 2011年12月6日
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