書ヲ蔵スル者ノ恍惚ト不安

甲子園で女子がベンチにすら入れないのは厳然とした事実な訳で、そこを覆すのだからどんな裏技があるのかと思いきや…
ちょっとひどいんじゃないの?
何もしないのと同じでしょ!
いかにバレないか、が最大の焦点になっていくのでしょうかね。
「失格になるために甲子園を目指す」にどれだけ共感できるか? 微妙なところです。

2012年7月29日

読書状況 読み終わった [2012年7月29日]
カテゴリ マンガ
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素晴らしくクセやエグみのない親バカマンガですね!
我が子の可愛さ自慢になりがちなところを、絶妙なさじ加減で抑制して面白おかしく描いてあるのが好感が持てます。
マンガのネタになるくらいの様々な出来事をしっかりとすくいとっているパパさんがちょっとうらやましく思ったり。

2012年8月29日

読書状況 読み終わった [2012年8月29日]
カテゴリ マンガ
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せーの、乙カレー!
まんがタイムきららレーベルということで、カレーをダシにした単なる萌え4コマかと危惧していましたが、
意外と真剣に(笑)カレーを語っていて好感を持てました。
1巻では横須賀海軍カレーと金沢カレーが登場しています。
オビを取ってもまったく変化しないカバーデザインは却って新鮮。なるほどレトルトカレーのパッケージを意識したのかー。

2012年7月10日

読書状況 読み終わった [2012年7月10日]
カテゴリ マンガ

ミリタリーマンガの雄・竿尾先生の新境地。
人間の欲望を史実の戦争として幻視してしまう高校生のお話。
作者がやりたい事、見せたいものは分かるけれど、設定があまりにも複雑というか難解。
日常のあんな場面やこんな場面が、歴史上の出来事に例えればこんなかんじだよね…という筋立てなんですが、「史実」の解説があっさりし過ぎていて解釈に困るのです。わたしだけですか。

2012年6月25日

読書状況 読み終わった [2012年6月25日]
カテゴリ マンガ

芯が強いけれど世間知らずのお嬢様と、ある意味世間を知らないチート執事がお送りする、これが21世紀版上流階級ギャグだよ!
もともと東條先生の垣間見せるギャグセンスが大好きだったんですよ。
今回は先生のコメディメーカーぶりが存分に発揮されてます。
たこ焼きを食べるシーンだけでこんなに笑えるなんてっ……!
しかも要所はしっかりと浪花節で締めるあたり油断がなりませんね。

もうすぐにでもドラマ化されちゃいそうだよ…。

2012年6月26日

読書状況 読み終わった [2012年6月26日]
カテゴリ マンガ
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例えば男女間の恋愛の駆け引き。例えば部活を決める。例えば敵情を分析する。例えば出どころのわからない感情の整理をする。
生活のなかで誰しも直面する問題に、論理ならぬ理論でゆるーく立ち向かう女の子達の物語。

なんだろうこの釈然としない読後感は。
前述したとおり、軸となるのは「理論」。論理ではないのです。理詰めでエピソードを構築するのではなく、〇〇の理論に則って…という段取りでお話が進むためツール以上の説得力を持たない。特にナビゲート役のお兄さんは思考が理論に振り回されている印象がある。理屈っぽくて魅力を感じない。
どうしてこんなに攻撃的かというと、ひとの情動を理論ですべて割りきって断定しようとする態度がいけすかなく感じるからだ。
知識を振りかざす人間を嫌いな自分が再発見できた、という点では有意義だった。
それから、タイトルほど妹萌え要素は無いのが納得いかないですな!
妹なら「兄者」じゃなくて「お兄ちゃん」だろ!…すいませんでした。

2012年7月3日

読書状況 読み終わった [2012年7月3日]
カテゴリ マンガ

ライトショートショートノベルと銘打った新しい表現形態。
ブログ調のシンプルな言葉で語る抑圧気味の重たい心境と、アゴアニキ氏の浮遊感のあるイラストの相乗効果で独特の不安定さが読む者を包みます。
童貞ニートと処女腐女子の遠距離恋愛なんて、失恋フラグが50本ぐらい立って見えるが大丈夫か?…とどことなくいたたまれない気持ちで読み進めたものの、ああ、やっぱりなあ。

でもあとがき後にまさかの記憶改竄ががが(笑)
続くのかよ!

2012年6月20日

読書状況 読み終わった [2012年6月20日]
カテゴリ マンガ

教養としてのオカルトはいかが?
単に正しい/正しくないで語る「と学会的」態度は無粋で不毛ではないだろうか。
曰く、オカルトには時々の世相、時代背景、人びとの心理が反映されているという。
なるほどなあ。

好きだからこそまずは疑う、という筆者の姿勢はオカルトの性格上至極まっとうで、そこから下される真偽の判定はどこか愛情のようなものが込められていさえする。
オカルト雑誌で当たり前のように使われる用語の解説書としても使えるコスパの高い一冊です。

2012年7月2日

読書状況 読み終わった [2012年7月2日]
カテゴリ 新書
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物語の骨格としては、破滅的な未来からやって来たヒロインを中心に進行するタイムパラドクスものです。
表紙だけはやたらとシリアスっぽいけれど、本編はコメディ要素かなり強め。
高槻先生は、サービス精神旺盛というか真面目過ぎる空気に耐えられない性格のようで、すぐにギャグを挟んできます。
……全然ストーリーが進まないんですけど!

コメディとシリアスのさじ加減が微妙に間違ってる気がする。
女の子の可愛さはずば抜けてるので、そういう方面(どっちだよ)に力を入れてくれると新しい読者が付くんじゃないだろか。余計なお世話かもしれませんが。
それにしてもこのオビ誰のアイデアだよ……すげーな。

2012年6月6日

読書状況 読み終わった [2012年6月6日]
カテゴリ マンガ

とよ田先生待望の新作は妖怪モノでした。
悔しいことに妖怪さん達がかわいいというか愛らしい!
クドいくらいにキラキラしてる若様(座敷わらし)で含み笑い。
人助けをしちゃった照れ隠しの「勘違いしないでよね!」でもう爆笑ですよ。
賑やかな妖怪達のおかげで、無表情・無感情なタケヲちゃんが次第に感情豊かになってゆくのが楽しい。
終始とよ田先生らしく、ほんわかした雰囲気で肩の凝らない良作です。
ただ、彼女のぶっきらぼうな性格が呪いに起因するらしい、というのは少々気になるところ。相手は? 何故? 今後の展開の鍵を握っていそうな…

2012年5月25日

読書状況 読み終わった [2012年5月25日]
カテゴリ マンガ
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この読み手を選ぶ表紙を見て嫌悪感が湧かなければ騙されたと思って読んでほしいです。
ぜひ予備知識無しでお願いします。
ただの鬱展開だけでは終わらない、先がまったく読めないサスペンスホラーですよ!

…この「山田君の足を舐めろ!」って、誰の台詞なんだろう?
村井がこんな口調で命令できる相手はいないと思うんだけど、深読みのし過ぎかな…

2012年5月24日

読書状況 読み終わった [2012年5月24日]
カテゴリ マンガ

異能者=超能力者の孤独を軸にした切ないラブストーリーかと勘違いして手に取りましたが、いやはや、それだけじゃなかった…
完全に予想の斜め上をいっていました。

ひたむきな主人公のおかげでゆるやかに温かい人間関係を築き始めたのもつかの間、自らの意思とは関係なく、周囲の状況が加速していく。
翻弄されるヒロイン。能力の覚醒。
シリアスかつシビアな展開に移行していくのです。

ラブストーリーでもあり、サイキックものでもある。これからどちらに軸足を置いて物語が進んでいくのか、気になるところです。

2012年5月17日

読書状況 読み終わった [2012年5月17日]
カテゴリ マンガ
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タイトル長いなー。
肉体年齢が停止したことで図らずも究極の願望・不老不死の願いを叶えてしまった人びとの「しあわせ」とは何だろう?
テーマが大きすぎというか、ボヤけ気味という感じはしますが。
中盤から、不老不死のはずが密かに死者が出ている事実が明かされたりするけれど、そこから勝手に予想しますと。
病人も、妊婦も、老人も子供もそのままになってしまった世界で再び時計が動き出すのが「しあわせ」だったりしたら嫌だな……。

とにかくマーガレットさんのレギンスは正義。異論は認めません。

2012年5月14日

読書状況 読み終わった [2012年5月14日]
カテゴリ マンガ

あらすじ。
アラサー女子(?)が魔法少女になっちゃった。
以上!……ってオイ。
史上初、愛想笑いや呻き声、マジギレが似合う魔女っ娘の登場ですよ。
ギコ猫そっくりな相方がロリスキーなおかげで、必用以上にババア呼ばわりされる帆南さんがだんだんと不敏に思えてきます。
でも、ですね…。
とてもスタイルがいいと思うんだ! 特に胸とか、胸とか!
個人的にはアリですよ!

2012年5月10日

読書状況 読み終わった [2012年5月10日]
カテゴリ マンガ

ビッチじゃないよ!
エロ妄想が度を越えてるだけだよ!
変態なだけだよ!
むしろ萌えポイントだろ!

……ええと、すいませんでした。
最近増えてきたゾンビっ娘マンガの中でもある意味最先端を行く作品です。
ゾンビとビッチを掛け合わせるなんて発想、どこから来たんでしょうか。あまりのインパクトに、釣られてレジに直行しましたよ。
どんな事でもエロと結びつける女の子って微笑ましいですよね。ゾンビだけど。
そうでもないですか?

このマンガは、とにかく見ること聞くことすべて強引にエロ変換しちゃって赤面する様子を優しく見守るのが紳士の正しい楽しみ方です。
……たぶんそうです。

2012年4月24日

読書状況 読み終わった [2012年4月24日]
カテゴリ マンガ

ヒロインが環境☆破壊(笑)を目的としていながらも、結局のところ環境保護をクローズアップする物語の構造が面白い。
未来型ヒロイン・幼馴染み・委員長? など過不足ないキャラクターも楽しくて、今後のラブコメ要素増加も期待できますね!

「地球に優しくし過ぎた結果、自然が人類に牙をむいた。そのため、むしろ環境破壊が奨励されている」という設定なんですが、
中世まで、人間は街を森に包囲されていたのです。自然とは脅威そのもので、当時の歴史は押し寄せる森との戦いの歴史でもあった……などとはるか昔に高校の授業で習ったのを思い出しました。
作品世界ではどのような未来像が描かれるのか、も気になるところです。

2012年4月17日

読書状況 読み終わった [2012年4月17日]
カテゴリ マンガ

近年ノベルゲームなどでとてもポピュラーな手法になったループもの。
このマンガにおいては、死亡してBAD ENDを迎えた主人公が次の回では何事も無かったように朝目が覚めるのです。
ストーカー体質・精神的潔癖症・サイコパス疑惑などなど周囲の女の子が全員容疑者(?)に思えつつも、表面上は楽しい学園生活を送っている奇妙な緊張感が独特です。
容疑者候補側はそのような多少紋切り型の人物設定ですが、なにより主人公が妄想型男子高校生エロ漫画家というのは斬新ですよ!
この設定ゆえに前述した日常のコメディパートとシリアス展開の落差がとても味わい深い。

ループものはループそれ自体に納得のいく説明が付けられないとつまらなくなってしまう。
どのような結末が待っているのか注目しています!

2012年4月18日

読書状況 読み終わった [2012年4月18日]
カテゴリ マンガ

流れ板の少年が放浪する先々で料理でお悩み解決…グルメマンガではテンプレとも言える王道の展開です。
物語の端々でちらつく殺人事件の影がそういった作品群とは一線を画してますね。
登場する料理がB級グルメというのが、グルメマンガとは微妙に距離をおいていて、そこにミステリ要素が入り込む余地を作っているように思えます。
作中のレシピがクックパッドに掲載されているのも面白いです。

2012年4月9日

読書状況 読み終わった [2012年4月9日]
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全2巻に凝縮された、ある能力がもたらした狂気と絶望と殺戮と光明と希望の物語。
カルト教団とヤクザから追われる男女の逃避行という導入部からは予想もつかない結末が読者を待つ。
悪魔的な能力を身に付けたゆえに、次第に傲慢になっていく主人公の様子が生々しい。誰しも踏み込んでしまい得る領域を視覚的にまざまざと見せつける様はまさに圧巻です。
そういった救いのない前半から一転して、
暗黒面に陥りそうになる自分と向き合っていくいわば成長譚になるのは全くの予想外だった。

結局のところひとを動かすのは「愛」なんですな。それこそ千差万別ありますが。そんなことを考えさせるお話でした。

2012年4月7日

読書状況 読み終わった [2012年4月7日]
カテゴリ マンガ

いやあ、これは…
勝手に断言してしまいますが、10年代を代表する「男性でも読める少女マンガ」になりますよ!
男前な猛男君の表紙のおかげで殿方がレジに持って行っても恥ずかしくないし。
アルコ先生が描く女の子の表情が魅力的です。特に泣き顔がイイですね! 恥も外聞もなく泣く様が、時にコミカルに時に可愛らしく変幻自在。

猛男君は男でも惚れるぜ…。

2012年4月26日

読書状況 読み終わった [2012年4月26日]
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肉弾漫画界最後の新人の看板に偽りなし。
度肝を抜く設定と無類の画圧で実現した唯一無二のジャンル「超伝奇SF相撲マンガ」を見よ!

…つい力が入ってしまいました。

アメリカの国技が相撲になっていた。
横綱(グランドチャンプ)が狂気の科学者にサイボーグ化されてしまう。
角界の危機を救うべく伝説の横綱が現代に復活、サイボーグ横綱と激闘を繰り広げる。
こんなあらすじだけ読むとまったくの意味不明なんですが。
このなかには親子の絆と横綱の生きざまとの相克というテーマが隠されていたんですよ!
荒唐無稽なお話にアレルギーがない方はぜひおすすめ。怒濤の展開から感動の決まり手まで、イッキ読み必至です。

2012年3月28日

読書状況 読み終わった [2012年3月28日]
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放課後プレイの面々が一堂に会して展開する、おそらく本邦初の本格TRPGリプレイ4コマ。
いつものようなラブ要素が非常に希薄です。
そのぶんバトル成分・触手成分等普段はお目にかかれない要素満載で楽しめました。

でもキノコはバツンって食べるのね…

2012年5月19日

読書状況 読み終わった [2012年5月19日]
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原作・一條マサヒデ、作画いぬぶろ両氏の素晴らしい化学反応。
一條先生は誰と組んでもブレない創作姿勢を持つお方ですね。いやワンパターンとかではないですよ!
確信犯的なちょっと腑抜けたりちょいエロだったりする言葉遊びは今作でも健在です。
そこに成年コミック界で実績のあるいぬぶろ先生がかわいい女子を描くのだから、これは間違いなく楽しいマンガになってしまうのです。
その辺りが表紙で既に見てとれるのではないでしょうか。モザイクのオビの下にどんな絵が隠されているか気になるのは、モザイクがかかっていない彼女らの表情が魅力的だからです。
見事な相乗効果ですね。

しかし、表紙に三井先生がいないのはどういうことですか! 三井先生エロいじゃないですか!
私は三井先生がもっと見たいんですよ!
…すいませんでした。

2012年3月30日

読書状況 読み終わった [2012年3月30日]
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先行作品が偉大過ぎてなかなか越えるものが現れない、行き詰まっている。
だからリバイバルや続編モノが氾濫したり、でなければ試合展開以外をクローズアップするしかない。
もっとマンガらしい、血沸き肉踊る野球マンガが読みたかったのです。
…そこでこの作品の登場ですよ。
舞台設定をリトルリーグにした時点で勝負あり。
チームが統制されてなくて当たり前。
メンバーに女子がいて当たり前。
ポジションが固定されてなくて当たり前、
なにより守備に興味が無くて当たり前。
打撃にしか興味が無くて当たり前!
「10点取られたら11点取ればいい」はあくまでも極端な例えであって実戦的な方法論ではないけれども、そんな理屈は小学生には通用しないのです。
そんな破天荒を地でいくような野球マンガが面白くならないわけがない!

2012年3月16日

読書状況 読み終わった [2012年3月16日]
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