久々のレベッカ・ブラウンだったけれども、その優れた感受性に改めて感銘を受けた。自叙伝的な雰囲気を兼ね備えているのに、誰でも幼い頃の感覚が呼び起されるような、そんな、かんじがする。遠い国の違う世代の違う人種の女の子の心の震えをこんなに明確な形で感じることができるということは、本当に凄いことだと。両親の存在というのは離れがたく宿命的にわたしたちに影を落とすものであるかもしれないし、同性にしか恋をできないかもしれないし、その若かった日々の心の震え、戸惑い、そういったものがどんなに大切であるかということ。またレベッカ・ブラウンを読み直そうと決意しました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外小説
- 感想投稿日 : 2013年5月17日
- 読了日 : 2013年5月16日
- 本棚登録日 : 2013年5月16日
みんなの感想をみる