創世記(旧約聖書) (岩波文庫 青 801-1)

著者 :
  • 岩波書店 (1967年8月16日発売)
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本棚登録 : 969
感想 : 65
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なぜヤコブは父を出し抜いたのか。なぜヤハウェはここまで贔屓をしたりと万人に平等ではない人間的な神なのか。後から多くの疑問が湧いてくる傑作であった。
その他、登場人物たちの複雑な血縁関係(それも、妾の子供も入ってきてさらにそれを複雑にしている)の細かい描写から、旧約聖書が書かれた頃の社会はよほど血筋といったものを大事にしていたのであろうことが想像できた。有名なノアの方舟・ソドムとゴモラの炎、バベルの塔の描写は原作ではあまりにもあっさりとしていて意外であった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 古典等
感想投稿日 : 2022年8月13日
読了日 : 2022年8月13日
本棚登録日 : 2022年7月31日

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