宿題や課題を最終日に慌ててやる。そんな生活をしいませんか?そままでは将来借金で首が回らなくなるかもしれませんよ。そうなる前にこの一冊。
本書は借金返済の物語。人が駄目になって行く過程がシンプルに、リズム良く記されています。ちなみに私は今最終日に課題を慌ててやっています。案の定、通信教育のレポートが負債のように溜まっている。中学生の頃はそんなんじゃなかったのに。僕も立派な破産者候補じゃないか!!
僕のように怠惰な方は是非本書を読んで一緒にお灸を据えてもらいましょう。
お灸を据えてもらったところで、これまでに培ってきた悪習をすぐ改めれる自信はないのですが…。はっ、これもダメ人間であることに慣れ切ってしまっているダメ人間発言。我ながら救いようがないな。死にたい。
本書では「死にたい」や「死んで当然の存在」と実際に「死ぬ」ことの差が語られます。死ななきゃならぬような窮地に追い込まれるようなヘタレほど、そういうとき潔く死なず生きようともがくそうです。かすかな希望を求めて生に執着する。
自分を犠牲にして問題を解決するな。どんなにヘタレでも自分のために生きろ。
そんなエールをもらったような。作者自身の心の支えを垣間見たような作品でした。
ゴスロリっぽい名家の令嬢である元カノ。巫子さんの衣装を来たご近所さんの闇金業者。キャラの立った登場人物も魅力的で飽きることなく読み進め買ったその日に読み切っちゃった♪
表紙はワカマツカオリさん。ミステリアな瞳とシャープな線、和とも洋とも言えぬ色合いに惹かれてのジャケ買いであはありましたけれど、無気力という底なし沼に呑み込まれている今の自分にぴったりな作品だった気がします。
- 感想投稿日 : 2013年5月1日
- 読了日 : 2013年5月1日
- 本棚登録日 : 2013年5月1日
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