東京に住むいとこのたくみが、夏休みおじいちゃんのところにくるらしいと聞いても、ちっとも関心がなかったヒロカ。同じ5年生といっても、こちらがあいさつしても、パソコンに夢中でろくに返事をしないたくみがどこに泊まろうが自分には関係ないと思ったのだ。
しかし、たくみの世話をやくように、母親から頼まれたから、事態は一変。相変わらず、愛想のないたくみにイライラさせられるヒロカだったが、思いもかけず、自分の町の過去の出来事を知ることになって……。
大きな字にルビいっぱいの児童書で、おまけに「夏休み」の本ですが、ずっと気になっていたので借りてきました。内容は、夏休みにいとこの影響で、日本に原爆投下の練習を兼ねた模擬爆弾が落とされていたことを知った少女が、自由研究で調べたことをまとめるという物語。
核を搭載していないといっても、爆弾は爆弾。30都市に49発落とされ、死者は400名、負傷者は1200名にのぼる被害があったことはあまり知られていません。日本が敗戦をむかえる8月15日の前日まで、投下されていたことや、地元でも4つも落とされていたと知り、本当に驚きました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
平和を考える
- 感想投稿日 : 2011年12月31日
- 読了日 : 2011年12月28日
- 本棚登録日 : 2011年12月28日
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