号泣。でもその涙は温かいと感じました。ファンタジーな展開の中に積み重ねられるエピソードはリアリティを持って心に響いてきます。悲しみを癒す方法は最後まで提示されないけれど、浩一との関係において愛し愛された事実は消えることなく満の人生に永遠に存在するということに救われます。また、恋愛話としてだけ閉じるのではなく家族という視点にもっていっているのに感動。そして、浩一に語りかける最後の一文に満の「これから」が読み取れ、次ぺージの桜舞うイラストにまた、涙…。BLを超えた秀逸な文学作品です。
読書状況:読み終わった
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榎田尤利
- 感想投稿日 : 2011年1月17日
- 読了日 : 2011年1月17日
- 本棚登録日 : 2011年1月17日
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