3月30日の王様のブランチの文庫ランキングで第三位
昨年の4月~9月東大早稲田慶応の大学生協で最も売れた歴史書だそうです。
エッセイだと思いました。
そして難しいところが多いです。
東大早稲田慶応の学生さんなら楽勝なのでしょう。
ただ、こんな私でも自分の概念にあるものは非常に面白かったです。
例をあげます。奈良~平安の日本についてちょっと書かれています。
>一方、日本は(朝鮮と違って)中国から距離的に離れていたため、中国の文化圏に完全にのみ込まれてしまう危険をあまり感じなかった。そこで日本は600年から1000年までの間に、仏教、儒教をはじめ彼らが輸入し得る中国文化のあらゆる要素を歓迎して受け入れた。この時示された、外国の文物に対する日本人の精力的な熱狂性は、それ以後の時代にも何度かくりかえされ、その度に日本の歴史は急激な転換を見せたが、これはほかには見られない、まったく日本史だけの特徴である。……
とこんな感じなので、わからないで読み進めたところも、わかれば相当楽しめたと思います。
読みながら、もっと詳しい本をいろいろ読んでみたいと思いました。そしてまたこの本を読みたいと。
そうしているうちに巻末に中公文庫既刊の紹介。
あっぱれ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
☆世界史☆
- 感想投稿日 : 2018年2月27日
- 読了日 : 2012年7月20日
- 本棚登録日 : 2012年7月20日
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