図説 大航海時代 (ふくろうの本/世界の歴史)

著者 :
  • 河出書房新社 (2008年9月19日発売)
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本棚登録 : 66
感想 : 4

“大航海時代“
なんて胸ときめく素敵な言葉。
この言葉を作ったのが、昭和3年生まれのこのかた、増田義郎さんなのです。

増田さんの作品を読んだのは初めてかと思っていたら、なんと3年前にアップアップしながら読んだ、東大早稲田慶応の生協で売れているという『世界史』という文庫本、翻訳をしたのは彼でした。

でも、この『大航海時代』はあの『世界史』みたいに難しくなく、読みながら自分が当時のヨーロッパに生きているような、東洋への憧れをいだきながら、ワクワクしながら読める本でした。
当時のヨーロッパ人がアジアをどう思っていたか?
『黄金の岬』のむこうがわにあると想像される『東アジア大半島』!面白いですね!!
大航海時代というとポルトガル&スペインなんですが、実はジェノヴァの船乗りがかっこよすぎです。

と、すごく楽しめる本だったのですが、ケアレスミスもいくつか目立ちます…。
ジョアン・アフォンソ・デ・アヴェイロがペニン王国を訪問したのが1586年になっているし(P54)、ディアスが喜望峰を通過したのが1488年なのにリズボアに帰着したのが1588年になってるし(P56)、ジェノヴァ商人ピネロがピネリになったり(P60)
小さいことを気にしていたら、大航海なんてやっていられないですけどね。新しい版で直っているといいなと。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ☆世界史☆
感想投稿日 : 2018年3月22日
読了日 : 2015年3月21日
本棚登録日 : 2015年3月21日

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