マンガ世界の文学 (1)赤と黒

  • 世界文化社 (1995年11月1日発売)
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感想 : 13

私が就職したばかりの頃によく話した男性が、
「大学生の時コーチのバイトをしていて、教え子の母親と恋に落ちた。
旦那さんの留守中に逢瀬を重ねた。
彼女は恋愛経験なく早く結婚した人だった。
当時の自分は『赤と黒』のジュリアンになったような気持ちだった」
と語っていたので、この本のことがずーっ気になっていたのですが、
このたびようやく漫画を発見しまして(こら。)読むことができました。

里中満智子さんの解説によると、大幅にカットはされているようですが、人物の描写がとても面白かったです。
また、このころを扱った歴史の本はずいぶん読みましたが、こういう一般の人たちの様子っていうのはよくわからなくて、内戦ばかりしているイメージだったけど、意外と普通に生活しているんだなと。
二転三転している時代でしたから。
うーむ。こういう小説は読んでおいたほうがいいですね。
サマセット・モームによる「世界の十代小説」にとりあげられているそうです。

ところで上に書いた男性のことですが、実は当時できちゃった結婚したばかりでした。
そんなところもジュリアンと共通していたんだなあと今回知りました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 池田・里中・ヤマザキ・西原・益田
感想投稿日 : 2018年4月1日
読了日 : 2016年9月17日
本棚登録日 : 2016年9月17日

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