涼宮ハルヒの分裂 (角川スニーカー文庫)

著者 :
  • 角川書店 (2007年3月31日発売)
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本棚登録 : 4197
感想 : 242
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 ハルヒシリーズの中で、最もSF的ギミックが凝らされた作品(ただし未完)。
 それぞれ進級した春のある日、キョンは中学生時代の親友・佐々木と再会する。佐々木はSOS団のことも風の噂に聞いており、涼宮ハルヒとも顔を合わせる。
 その時から、世界がおかしくなった。
 なんと世界がαとβの2つに分岐したのである。
 ADVゲームをやり込んできた読者は「珍しくもない」と言うかもしれない。しかし考えてみて欲しい。
 ADVゲームとは違い、結末が必ず1つである小説で物語が分岐するとはどういうことか。
 これは平行世界が生まれたという事ではないのか?
 そして、どこかでこの2つの世界が交わるということではないか?
 高校1年生の自己紹介の時、ハルヒはこう言った。
「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
 ついに異世界人が出るのか……!?
 既に完結しているという点においては「消失」にはかなわないが、ついに完結編である「驚愕(上)(下)」の発売が決まった。
 未読の方はぜひこの機会に読んで欲しい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル/SF
感想投稿日 : 2011年5月12日
読了日 : 2011年5月10日
本棚登録日 : 2011年5月10日

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