ノートルダムの鐘

  • 偕成社 (1996年7月1日発売)
3.00
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「ノートルダムの鐘」ジーナ・インゴリア著・橘高弓枝訳、偕成社、1996.08.
172p ¥735 C8097 (2018.03.09読了)(2018.03.08借入)(2004.03./9刷)
Eテレの「100分de名著」で「ノートル=ダム・ド・パリ」が取り上げられたので、読みたいところではあるのですが、いろいろと脱線が多くて、読みにくいということです。
図書館にあれば、読んでみようかなという気もあるのですが、あいにくありません。
ということで、読みやすそうなディズニー版が図書館にあったので、借りてきました。

・登場人物
カジモド ノートルダムの鐘つき男
エスメラルダ ジプシーの踊り子
フィーバス 大尉
クロパン ジプシーのリーダー
クロード・フロロー 判事
ヴィクトル、ユーゴー、ラヴァーン 石像3人組
司祭

原作「ノートル=ダム・ド・パリ」の登場人物を借りてきていますが、少し変えています。クロード・フロローは、原作では司教補佐となっていますが、「鐘」では、判事にかえてあります。フィーバスは、フロローの部下になっています。
エスメラルダは、原作では、フィーバスを慕っているが、フィーバスは、婚約者がいて、エスメラルダが呼びかけても無視するような男になっています。「鐘」では、わかりやすく、フィーバスが、エスメラルダを慕う役になっています。
ディズニー版は、子供向けですので、教育的配慮がなされて、原作に変更が加えられています。プレイ・ボーイのフィーバスは、真面目な軍人、禁欲的立場の司教補佐フロローは、権力者の判事、と言ったところです。ファンタジックな設定として、石像3人組という、新たなキャラクターも登場しています。その名も、ヴィクトルとユーゴーです。もう一人ラヴァーンというのは、どういう意味なのでしょう?
原作は、死で終わっているようですが、「鐘」は、ハッピーエンドのようです。

【目次】
プロローグ
1 フロロー判事の秘密
2 ノートルダムの鐘つき男
3 道化の祭り
4 横暴な独裁者
5 道化の王さま
6 神聖なる教会
7 鐘楼におりてきた天使
8 魔女狩り
9 奇跡の法廷
10 火あぶりの刑
エピローグ
解説

●神の領域(18頁)
十五世紀末のこの時代、ノートルダム大聖堂は神の領域にあり、すべての裁きは神の手にゆだねられていた。したがって、フロロー判事はもとより、他のどんな権力者も、大聖堂の保護下にあるものに勝手に手出しをすることはできないのだ。
●カジモド(26頁)
カジモド(〝できそこない〟という意味)

☆関連図書(既読)
「ユゴー「ノートル=ダム・ド・パリ」」鹿島茂著、NHK出版、2018.02.01
「ああ無情」ユーゴー著・塚原亮一訳、講談社、1986.10.17
「「レ・ミゼラブル」百六景」鹿島茂著、文春文庫、1994.07.10
(2018年3月22日・記)
(「BOOK」データベースより)amazon
パリの中心にそびえ立ちノートルダム大聖堂。その鐘を鳴らす青年カジモドの運命を、自由を愛する美女エスメラルダとの出会いが変えていく…。ディズニーが贈る長編アニメーション最新作「ノートルダムの鐘」の小説版。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書(海外)
感想投稿日 : 2018年3月22日
読了日 : 2018年3月9日
本棚登録日 : 2018年3月8日

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