「もの食う人びと」辺見庸著、角川文庫、1997.06.25
366p ¥720 C0195 (2020.06.23読了)(1998.08.11購入)(1997.09.25/3刷)
【目次】
旅立つ前に
Ⅰ
残飯を食らう
食いものの恨み
ピナトゥボの失われた味
人魚を食う
ミンダナオ島の食の悲劇
食と想像力
胃袋の連帯
うどんの社会主義
ベトナム銀河鉄道
Ⅱ
塀の中の食事
食とネオナチ
黒を食う
敗者の味
サーカス一座の意味ある空腹
菩提樹の香る村
様々な食卓
魚食う心優しい男たち
聖パンと拳銃と
大観覧車で食べる
Ⅲ
モガディシオ炎熱日記
麗しのコーヒー・ロード
バナナ畑に星が降る
この王様のこの食事
Ⅳ
兵士はなぜ死んだのか
禁断の森
チェロ弾きの少女
美しき風の島にて
Ⅴ
儒者に食事作法を学ぶ
背番号27の孤独な戦い
ある日あの記憶を殺しに
あとがき 1994年5月 辺見庸
文庫版のあとがき 1997年5月 辺見庸
解説 船戸与一
(「BOOK」データベースより)amazon
人は今、何をどう食べているのか、どれほど食えないのか…。飽食の国に苛立ち、異境へと旅立った著者は、噛み、しゃぶる音をたぐり、紛争と飢餓線上の風景に入り込み、ダッカの残飯からチェルノブイリの放射能汚染スープまで、食って、食って、食いまくる。人びととの苛烈な「食」の交わりなしには果たしえなかった、ルポルタージュの豊潤にして劇的な革命。「食」の黙示録。連載時から大反響をよんだ感動の本編に、書き下ろし独白とカラー写真を加えた、新しい名作文庫の誕生。
- 感想投稿日 : 2020年6月17日
- 読了日 : 2020年6月23日
- 本棚登録日 : 2020年6月17日
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