桜の実の熟する時 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (1955年5月12日発売)
3.07
  • (4)
  • (5)
  • (23)
  • (8)
  • (1)
本棚登録 : 216
感想 : 15
4

(1997.08.21読了)(1997.08.15購入)
内容紹介 amazon
明治20年代に高輪台の学舎に学んでいた主人公岸本捨吉は、年上の繁子との交際に破れ、新しい生活を求めて実社会へ出て行く。しかし、そこで遭遇した勝子との恋愛にも挫折した捨吉は西京への旅に出る――。作品の行間には少年の日の幸福の象徴である桜の実にも似た甘ずっぱい懐かしさが漂い、同時に恐ろしい程に覚醒した青春の憂鬱が漂う。「春」の序曲をなす、傑れた青春文学である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本文学
感想投稿日 : 2013年7月20日
読了日 : 1997年8月21日
本棚登録日 : 1997年8月21日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする