桜の実の熟する時 (新潮文庫)

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著者 : 島崎藤村
  • 新潮社 (1955年5月12日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101055046

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桜の実の熟する時 (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

  • (1997.08.21読了)(1997.08.15購入)
    内容紹介 amazon
    明治20年代に高輪台の学舎に学んでいた主人公岸本捨吉は、年上の繁子との交際に破れ、新しい生活を求めて実社会へ出て行く。しかし、そこで遭遇した勝子との恋愛にも挫折した捨吉は西京への旅に出る――。作品の行間には少年の日の幸福の象徴である桜の実にも似た甘ずっぱい懐かしさが漂い、同時に恐ろしい程に覚醒した青春の憂鬱が漂う。「春」の序曲をなす、傑れた青春文学である。

  • 島崎藤村の青春小説で
    著者自身も年若い読者に勧めてみたいと書いています。
    主人公は捨吉という書生さん。
    地方から東京に出て来て、大学に通っています。
    明治23年から26年の藤村の体験をもとにしている自伝的小説です。

    描かれているのは100年以上前の世界。
    なので、女の人が島田髷で着物姿という描写があります。
    明治に入って西洋化としきりに叫ばれていたけれど、
    実際に人びとの生活が切り替わるのはもっと後だったんだろう
    ということがわかります。

    捨吉さんは、人生に迷っています。
    うじうじ悩んでいる描写があるわけじゃないけれど、
    大学を出た後、自分はどういう仕事をしたいのか、
    という将来像を明確に描けていないようでした。
    目の前で起こる出来事に対してこれはしてみたい、
    これはしてみたら自分には不向きだった、そんなふうに
    自分は何をしていこうというのを探している様子が描かれます。
    世話してもらった家の主人に期待をかけられましたが、
    結局はそこから外れた方向へと踏み出します。
    その踏み出した時の描写なんかは
    今のビジネス書に書いてあってもおかしくないような決意が書かれています。

    そして、心を狂わせるような恋。
    青春は桜の実のように甘酸っぱい。
    すごくきれいな小説だなぁと思いました。

    きっとちゃんと理解しようと思うと、1度読んだだけでは足りない本ですが、
    また読んでみたいと思えるような本でした。

  • これもとある会で紹介したため、再読したもの。来年、「春」で映画化されるそうです。この世界とも重なるので、ちょっと楽しみにしています。

  • 若者の話。恋にせよ何にせよ、うまくいかないこともある。うまくいくこともある。

  • 「春」の少し前である時代が舞台の自伝的作品。若い時に読んで欲しいのかな?
    少ししつこい言い回し多々あります。時代が反映されているのと、藤村節と言いましょうか。どうでもい描写も多いです。頭悪いだけだと思いますが。
    青春19~21歳の青春時代がテーマなので、「春」と続けて読むと面白いです。が、「破戒」の衝撃が大きすぎたのでこれぐらいかなと

  • 図書館で借りて読みました。
    一冊くらいは島崎藤村を、と思い。

    登録に際し検索してたら、アルフィーに同盟タイトルの曲が。
    アルフィー⇒明治学院⇒島崎藤村
    なるほど、深い。
    青春というのを過ぎた人なら少なからず共感する部分はあるような気がしますが、きっとここ(明治学院)のOBならなおさらな気がします。

  • 藤村は、徹底的に苦手だ。薦められてえんやこら、うんとこしょ、と読み終えはしたけれど、苦手だ。なにがこんなにだめなんだろう。時代が違う?文体が硬い?思想が理解できない?作者と私で共有するコンテクストがない?なんて、言っている私もよくわからず書き連ねているぞ。きっと、藤村氏の青春時代の思いをつづったんだろうなあ。繊細で、実直で、いささか真面目に過ぎる青春は、私にとっては興味のもてない異世界でありました。藤村、また会う日まで、ごきげんよう。

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