されど罪人は竜と踊る 10 (ガガガ文庫)

著者 :
  • 小学館 (2011年6月17日発売)
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本棚登録 : 320
感想 : 13
5

新キャラは必ずひどい目に会うのはこのシリーズの恒例ですが、今回もやっぱりひどい目にあっています。特にハーライル…ネクタイの柄はギャグ要素ではなかったのです…。
誘拐されたペトレリカも、毒を飲まされたり強姦されたり妊娠したりで、上巻で予想はしてたけれども思わず目を覆いたくなるような境遇です。私は「母親の庇護下で安全に暮らしつつ暴力や殺人に反対する世間知らずの娘が、アンヘリオの凶悪さに耐えられず崩壊する」展開かと思っていたのですが、ペトレリカの高潔さは私の想像の上を行きました。
がっかりしたのは、冷酷無比だと思われていたパンハイマが、誘拐された娘を思いやり、他人を資産価値でしか測れないアンヘリオが、巻の最後におやっ?と思わせる行動をとったり、凶悪キャラが普通の人間っぽさを見せるたところです。しかし、これがガユスとロレンゾをだます演技でないとも言い切れません。
何にせよ、次の巻が待ち遠しいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2011年6月25日
読了日 : 2011年6月25日
本棚登録日 : 2011年6月25日

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