灰谷健次郎さんの感性に興味を持ったので、灰谷さんの絶賛するこの絵本を読んでみたいと思いました。
障害を持った子どもに対して、子どもが素直に感じたことが率直に描かれています。
例えば・・・
「ぼくは、はせがわくんが、きらいです。はせがわくんと、いたら、おもしろくないです。なにしてもへたやし、かっこわるいです。はなたらすし、はあ、がたがたやし、てえとあしひょろひょろやし、めえどこむいとんかわからへん。」
こう言いながらも、この子ははせがわくんのことを決して見捨てません。
素直な素直な感情なのですが、そこに悪気はないと思うのですが、「残酷だ」と批判する人もいるそうです。
子どもたちに読む機会を与え、考えさせることができればと思う一冊ですが、この本の表現を、「こうすべきなんだ」とか、「これでいいんだ」と捉えてしまわないかと、こちらが思案してしまいます。
教室に置いてみたいと思う、印象の強い衝撃的な一冊ですが、
教室に置いてあるのをみた保護者や、先生方はどう捉えるかな・・・。
と心配してしまう自分も恥ずかしながらいます。
この考え方自身が「差別」なのかな・・・?
私にはまだわからない部分があります。
わからないから★4つにしました。
灰谷さんはきっと心の強い方なんだなと感じます。
私にとっても、考えさせられる、きっかけとなる一冊になりそうです。
この本の作者、長谷川集平さんの他の本も読んでみたくなりました。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
児童書・絵本
- 感想投稿日 : 2010年10月3日
- 読了日 : 2010年10月2日
- 本棚登録日 : 2010年10月3日
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