途上国が順調に滑り出すには技術協力の人材のレベルが最も重要なパラメタだということをこれでもかと感じさせてくれる本だった。
日本の場合は封建制が達成されて長かったために幕府という官僚機構が既にある状態から近代化をスタートできた。アフリカの多くの国では官僚機構を構築して根づかせるところから出発となるわけで、単純に科学技術を持って来ればいいわけではない。ということがルワンダの事例としてよく分かった。
では官僚機構の達成の有無の地域差が何で生じたかという話は、ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』とかで検討されているところを信じれば所与の地理的条件の違いによるわけで、私の受け取り方としては運に近い。運でここまで差がつくのか…と思うと、 これは支援しなきゃなという思いが強くなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ルポルタージュ・随筆
- 感想投稿日 : 2019年3月17日
- 読了日 : 2019年3月15日
- 本棚登録日 : 2019年3月16日
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