著者の疫病の世界史がミクロの寄生、本書がマクロの寄生を扱ったもの。全体として、ミクロとマクロの寄生という整理をしたこと自体が新しかったのだろうけれど、それはもっぱらミクロ寄生の影響度が過小評価されていたことによるのであり、改めてマクロの方に焦点を当てても語る内容には新鮮味がなかったように感じた。
例えば、ミクロとマクロを並べて、栄養的な観点で農民層への影響度の計算などをしていれば驚きだったかもしれない。でも、おそらく情報不足で無理だっただろう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会科学・思想・文化
- 感想投稿日 : 2018年5月2日
- 読了日 : 2018年2月24日
- 本棚登録日 : 2018年5月2日
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