ヤンのいた島 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング) (2013年2月23日発売)
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本棚登録 : 116
感想 : 26
3

第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
念願の文庫化です!!ようやく、、、という気持ちで手に取りました。

南洋の孤島に調査のために訪れた瞳子は、
ゲリラの頭目・ヤンと出会い、行動を共にすることになります。
何故かヤンと夢を共有し、いくつもの島の未来を垣間見る瞳子。

夢と現実の狭間をフワフワと漂っているような世界観はとても魅力的。
ただ、このラストはどうかなと思わないでもないです。あまりにも曖昧。
題材はとても良いと思うのに、きちんと生かしきれていない印象でした。

主人公の瞳子に、あまり感情移入できなかったせいかもしれません。
どうしても感情的で自分勝手な人間に見えてしまって…^^;

「黄金の王 白銀の王」の聡明な二人の王にいたく感動した私には、
どうしても何かが欠落した主人公に思えてしまいました(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: BOOK
感想投稿日 : 2013年3月16日
読了日 : 2013年3月15日
本棚登録日 : 2013年3月16日

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