2014/6/4読了。
かつて自転車趣味の関連で『こぐこぐ自転車』を読み、今また菜園趣味の関連で本書を読んだわけだが、いずれも自転車や菜園についての興味よりも文章の味わいの方に最終的には惹き付けられて読了した。
話が脱線に脱線を重ね、本来書くべきであった話題に戻るころに紙数が尽きる。それがもはや名人芸の域に達している。脱線と尻切れトンボ自体の味わいが深いのだから、この人の文章はすごい。端正な文章からにじみ出る飄々とした可笑しさが素敵だ。歳はこういうふうに取りたいものだ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2014年6月5日
- 読了日 : 2014年6月4日
- 本棚登録日 : 2013年8月13日
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