長い間音信不通だった姉が意識不明の重態で入院した、しかも何らかの事件に関わっているらしい。 「姉に何があったのか?なぜ結婚相手は姿を現さないのか?」 姉との間に横たわる空白の時間を埋める主人公の旅が始まる。 姉の人生の足跡を辿るために何らかの関係があった人から姉の人となりを聞いていく訳なんだけど、姉という人物に次から次へと色んな角度から光が当たって、姉の印象が二転三転する様子が面白い。と同時に、姉が巻き込まれた事件と夫の失踪の謎についても少しづつ明らかになっていく。 そんなところはぐいぐい読ませるし、続きが気になってページをめくる手が止まらないのだけど、登場する人物がステレオタイプなのが気になった。 重要な役回りの刑事だって、ヘンに書き割り的だし、主人公の姉だって、こんなの単なる困ったちゃんじゃないか!それも、与えられた役割だから渋々演じてるような無理やり感さえ、感じてしまった(汗)。 で、最後の最後にタイトルの意味が知れるのですが。絶句。う゛ーん。確かにそういう意味では恋愛小説だったのかも(汗)。 そうだとすると腑に落ちる点が多々あるものの、私には、困った挙句に力技でそう落したとしか思えなかった(汗)。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2007年5月12日
- 読了日 : 2007年5月12日
- 本棚登録日 : 2007年5月12日
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