再読です。
伊坂幸太郎という作家に中毒のようにのめり込んでいた学生時代、「(伊坂作品)全部持ってるよ!」という知人に借りて、夢中で読んだ。当時は単行本だ。10年以上前になる。
AXが単行本で出版された時、「グラスホッパーまるで覚えてないなあ。そこから読み直さないとなあ」なんて呑気に思っていたら、もうAXが文庫化されていて、月日の流れの速さに、愕然とした。
時を戻そう。
グラスホッパー、文庫版。
…槿(あさがお)!!
こんなにかっこよかったっけ?
伊坂幸太郎が描く、知的でユニークで冷淡、なのにどこか人情深い勧善懲悪キャラクターは大好きで、最近の作品にはあまり出てこないから、とても懐かしい気持ちになりました。
デビュー作の「オーデュボンの祈り」に出てくる、桜を思い出した。
ここでがさごそと、本棚からボロボロになった「オーデュボンの祈り」を取り出してみる。
伊坂幸太郎の初期作品の楽しみは、登場人物の、作品をまたがってのリンク。
グラスホッパーでは、「神様のレシピ」と「田中」(いつだって足が悪い)にお目にかかれました。
「オーデュボンの祈り」をぺらぺらと捲っていたら、当時、初めてこの作品に触れた時の衝撃と、それに紐づいた記憶、つまりは学生時代の、今の生活なんて全く想像していなかった頃の自分が走馬灯のように蘇ってきて、また読みたくなってきちゃって。
AXへ向かうにはマリアビートルへ進まないといけないのに、気持ちがデビュー作にまで戻ってしまうとは。
時を戻そう。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年3月29日
- 読了日 : 2020年3月27日
- 本棚登録日 : 2020年3月21日
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コメント 2件
大野弘紀さんのコメント
2020/06/27
naonaonao16gさんのコメント
2020/06/27