綾野剛、菅田将暉、池脇千鶴という豪華出演陣による本作品。
先ほど録画していた「MIU404」を観ていて、その後今日も何か映画を観るかー、とAmazonプライムのウォッチリストを徘徊。「MIU404」で共演している二人を見たくなって鑑賞。
人懐っこくて短気、その日暮らしの生活を送る拓児を菅田将暉、
過去から抜け出せない、苦しみを抱える達夫を綾野剛、
家族の生活のために身体を犠牲にする拓児の姉、千夏を池脇千鶴が、それぞれ好演!
閉塞した田舎町で、欲望と憎悪と暴力性が、人々の心の中を渦巻いている。
そのエネルギーは、発出の場所を探している。
何もない田舎町、それらはさまよい、出口を失い、屈折し、いつしか人間に向かう。
中盤から、拓児のその人懐っこさは牙をむく。彼は、勝手に向けてきた人懐っこさを、なすりつけてくる。
達夫の過去も明らかになり、千夏が抱えている家族の秘密も明かされる。
3人それぞれが、現状に折り合いをつけられずにもがき苦しんでいる。
みんな、そうじゃない自分を思い描き、あの頃の、そうじゃなかった自分に思いを馳せる。
けれどもう、後戻りできないし、先へ進むには現状に立ちふさがる壁が高すぎて進めない。結局、今の苦しみからは逃れられない。
ここに、屈折したエネルギーの力が加わる。
「そこのみにて光輝く」
三者にある、「そこ」とは。
悪いセックスはほどほどに、良いセックスはこれでもかというくらい堪能させてくれる。
そんな心遣いを感じました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月23日
- 読了日 : 2020年7月23日
- 本棚登録日 : 2020年7月23日
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コメント 2件
魚雷屋阿須倫さんのコメント
2020/08/11
naonaonao16gさんのコメント
2020/08/13