ベイマックス MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

監督 : ドン・ホール  クリス・ウィリアムズ 
出演 : ディズニー 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
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本棚登録 : 1699
感想 : 285
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2015.1 劇場鑑賞記録転載。

「ベイマックス」を観た。また「真実の愛で奇跡が起こる。」系だろ、という偏見モードだったが、予想以上に良かった。

ググった限りでは世間では言われていないようだが、私の理解では、本作はスピルバーグ監督の「E.T.」の翻案である。

そしてこれも私の理解でしかないが、E.T.は「イエス・キリストの物語」である。E.T.は天空から訪れ、奇跡によって人々の怪我や病気を癒し、ときの権力によって捕縛されて息絶える、しかし愛の力によって最後に復活し、再び天空へと帰っていく。

ベイマックスもケア用ロボットして人々を癒す。そして犠牲になり、復活する。個別の場面としても、主人公のヒロがベイマックスを家族から必死に隠すシーンは、E.T.においてエリオットがE.T.を母親からかくまう場面と完全な対照をなす。「復活」のときにぼおっと光が溢れるのも共通(E.T.では心臓が赤く光り、ベイマックスでは心臓部に当たるICカード?が緑色に光る)。

さらにこじつければ、ヒロとベイマックスのこぶしとこぶしをぶつけ合うコミュニケーションは、E.T.における指と指とをつなぎ合わせるあのあまりにも有名なシーンへのオマージュとも解釈できる。

上記解釈が作者にとっても自覚的なものか、私の単なる妄想かはわからない、しかし美しい定型としてのストーリーが、現代的に継承されているならそれはそれで素晴らしい。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2019年1月6日
読了日 : -
本棚登録日 : 2019年1月6日

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