ズートピア MovieNEX [ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド] [Blu-ray]

監督 : バイロン・ハワード  リッチ・ムーア 
出演 : ディズニー 
  • ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
4.09
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本棚登録 : 1312
感想 : 198
4

2016.8 劇場鑑賞記録転載。

『ズートピア』

結論、めちゃくちゃおもしろかった。上戸彩の吹替えも良かった。妻も娘も大感激。もう一回観たい。以下、ネタバレ気を付けてますが満喫したい方はスルーしてください(できれば予備知識ゼロの方が楽しめるタイプの映画と思います)。

冒頭、念願の警察官になったウサギのジュディが大都会ズートピアに向かう鉄道のシーンは感動モノ。様々な動物が共存する街での、キャラクターの動き、ギャグも最高。しかし何より恐怖=テロが住民を分断していく、というサスペンスがよく練られている。一番怖いのは、記者会見で功を焦り、思わず聞きかじりのコメントをしてしまうあのシーン。映画のタイトルが示すテーマはユートピアの名を借りたディストピアだろう。

「実は差別を巡る深い話だよね」といったレビューが多いようだが(私もそう思う)、それに加えて私が思うのは、主人公ジュディのピュアさが持つ「危うさ」。警察内で手腕を認めさせるために権力を恣意的に行使するし、詐欺師のニック(キツネ)を逮捕をちらつかせてこき使う。一番はなはだしいのは「拷問」も辞さないあのシーンだ(すべてギャグに巧妙にまぶされてはいるが・・・)。

全然関係ない場面で「目的は正しいが手段は誤っていた」というセリフがさらっと出てくるが、この映画は、違いを認め合おうといういかにもディズニー的なメッセージの裏に「正義の暴走」批判を隠し持っていると私は睨んでいる。

いずれにせよ、先日観た「パディントン」といい、多様性の受容は一見子供向け映画の世界でもいよいよ今日的なテーマになりつつあるようだ。

それにしても、「夢を信じるあなたにおくるどうのこうの」っていうノリのお約束コピー、もういい加減にしたほうがいいのではないか。そういう話じゃないんだし・・・。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 映画
感想投稿日 : 2019年1月5日
読了日 : -
本棚登録日 : 2019年1月5日

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