『正欲』が面白かったので、2冊目の朝井リョウさん。
インパクトのあるタイトルで当時からずっと気になっていた。
「○○、部活やめるってよ」は、誰もが学生時代に一度は聞いたことがあるフレーズで、それは学生にとっては一大ニュースだ。
自分も中学の時に部活をやめているので、当時の辛かった気持ちがよみがえってきた。
上手いタイトルだなぁ。
でも桐島は出てこない!
そういうところ好きです。
もう忘れていた学生ならではの繊細な気持ちや女子中高生特有の友達との難しい関係などがとてもリアルで、一気に当時にタイムスリップしたかのように感じた。
放課後の遅くまで練習しているブラスバンド部のトランペットの音が、読みながら頭にずっと響いてきた。
当時のもやっとしてあまり深く考えないようにしていた気持ちを代弁してくれているようだった。
朝井リョウさんの本は、自分も小説の中に入れる感じが好きだ。
自分の学生時代の経験で感想も違ってくると思うので、皆さんの感想を読むのも楽しみ。
『正欲』のように○○目線で同じ事柄に対するそれぞれの感じ方の違いなどがもっと見たかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
朝井リョウ
- 感想投稿日 : 2024年3月28日
- 読了日 : 2024年3月28日
- 本棚登録日 : 2024年3月28日
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