老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路 (講談社現代新書)

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  • 講談社 (2015年11月15日発売)
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人口減少社会の日本だが、住宅は供給過剰。
有効な規制がないため、新しい住宅を建て続けている。
結果、空き家は増加し続け、街の価値や治安が悪化する。
新築の規制と、空き家対策の両方が必要。

地方都市などでは、人口増加のために“規制緩和”をし、“再開発”を謳う。
だが、無計画な開発は、将来的には人口減による税収減を招き、道路・水道等のインフラや、公共サービスの維持が困難になるという問題を生み出す。

個人的な最大の関心事。
高度経済成長期に作られた公共施設や住宅の問題。
これらの建物はいっせいに老朽化・更新期を迎えている。これまで通りに維持・管理するのは、自治体の財政状況を考えるとほぼ不可能。
将来的な負担にならないように、いかに「減らしていくか」という長期的な計画が求められる。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2019年5月30日
読了日 : 2019年5月30日
本棚登録日 : 2019年5月30日

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