舞台は昭和四十七年の浅草。
大学を中退したビートたけしが芸人になりたくて、ストリップ劇場「フランス座」の門を叩くところから始まる自伝的小説。
当時のフランス座の座長であった師匠の深見千三郎、ストリップ劇場の姐さん、裏方たちと繰り広げるドタバタ劇はコントそのまま。歯切れのいい語り口調ですすむ文章は漫才のまま。
天才と言われるビートたけしですら、この頃はもがいていた。そんな状況でも一発当てて、いつか這い上がってやるというハングリー精神を燃やし続けた。
本書を読んで強く感じさせられたことがある。それは、
「新しいことをするには、既成概念をぶっ壊さなければならない」
ということだ。何かをつくりだそうと試みる人が抱き続けるべき考え方なんだろう。
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2014年11月23日
- 本棚登録日 : 2014年11月23日
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