浅草キッド (新潮文庫)

  • 新潮社 (1992年11月30日発売)
3.76
  • (23)
  • (38)
  • (42)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 367
感想 : 34
4

舞台は昭和四十七年の浅草。
大学を中退したビートたけしが芸人になりたくて、ストリップ劇場「フランス座」の門を叩くところから始まる自伝的小説。
当時のフランス座の座長であった師匠の深見千三郎、ストリップ劇場の姐さん、裏方たちと繰り広げるドタバタ劇はコントそのまま。歯切れのいい語り口調ですすむ文章は漫才のまま。

天才と言われるビートたけしですら、この頃はもがいていた。そんな状況でも一発当てて、いつか這い上がってやるというハングリー精神を燃やし続けた。
本書を読んで強く感じさせられたことがある。それは、

「新しいことをするには、既成概念をぶっ壊さなければならない」

ということだ。何かをつくりだそうと試みる人が抱き続けるべき考え方なんだろう。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年11月23日
本棚登録日 : 2014年11月23日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする