聖なる黒夜

著者 :
  • KADOKAWA (2002年10月1日発売)
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本棚登録 : 681
感想 : 137
5

重々しくて濃厚。前半はもう練がかわいそうで見ていられなかったけど、中盤以降、その裏や過去が語られたときに、彼の本当のタフさを知った。悲愴を背負いながら、賢く、魔性であるから魅力的。泣き虫なのに口が悪いってのもいい設定。また、麻生の情熱家っぽくも飄々としてたり、優秀なのに終始悩みっぱなしのところはたまらないね。主要人物のキャラの立ち方は半端ない。他にも、人間同士の絡みがすごくいい。麻生の警察サイドも、練のヤクザサイドも、初めはメモ取りながら読むほど、人物相関が面白くてしょうがなかった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 物語
感想投稿日 : 2009年10月1日
読了日 : 2012年8月29日
本棚登録日 : 2009年10月1日

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