重々しくて濃厚。前半はもう練がかわいそうで見ていられなかったけど、中盤以降、その裏や過去が語られたときに、彼の本当のタフさを知った。悲愴を背負いながら、賢く、魔性であるから魅力的。泣き虫なのに口が悪いってのもいい設定。また、麻生の情熱家っぽくも飄々としてたり、優秀なのに終始悩みっぱなしのところはたまらないね。主要人物のキャラの立ち方は半端ない。他にも、人間同士の絡みがすごくいい。麻生の警察サイドも、練のヤクザサイドも、初めはメモ取りながら読むほど、人物相関が面白くてしょうがなかった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
物語
- 感想投稿日 : 2009年10月1日
- 読了日 : 2012年8月29日
- 本棚登録日 : 2009年10月1日
みんなの感想をみる