福田恒存氏は、シェイクスピアでいくつか訳文を読んだことがある。役者の知人によれば「演じる」脚本として考えると、氏の訳は文語調が強すぎるらしい。しかしその文語調の美しい言葉は、「読む」ものとしてはとてもいい。この文庫版に添えられたピアズレーの挿絵が味があっていい。
舞の褒美にヨカナーンの首を所望するサロメと、それに反対する王との緊迫したやりとりのくだりが好きだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
海外作品
- 感想投稿日 : 2008年11月10日
- 読了日 : 2008年11月10日
- 本棚登録日 : 2008年11月10日
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