壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (2002年9月3日発売)
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感想 : 639
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それぞれの視点から語られる吉村貫一郎の姿。
上下巻とあり、ぶっちゃけ長かった。長かったけど、下巻は、貫一郎と、貫一郎により近しい人による語りとなり徐々に核心に近づいていく。後半は泣いてまうよこんなん。。

しかしこの時代は本当に転換期だったんだね。
切った張ったの命をかける侍から、市民としての生活を送るようになった人達。ひと人生のうちに、これだけの激動の時代があったと思うとただただすごい。過去の人たちの積み重ねで、今の日本がある、私達がいるんだなあ。
(その時代の流れを生きて体感した人達が思い出す過去の記憶(思い出)というのは、あたしが「あー高校の頃はああだったなあー懐かしいー」とかいう濃さの比じゃないんだろうな。。)

いまは平和で、命が脅かされることはない。食や住もそれなりで、良くも悪くも心を動されることは少なく、、ただ、なんだか難しい現代。
心の豊かさを求めていきたい今日この頃。
 

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年6月10日
読了日 : 2021年6月10日
本棚登録日 : 2021年6月10日

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