子どもの難問

制作 : 野矢茂樹  熊野純彦  清水哲郎  山内志朗  野家啓一  永井均  神崎繁  入不二基義  戸田山和久  古荘真敬  柏端達也  柴田正良  鷲田清一  雨宮民雄  鈴木泉  渡辺邦夫  土屋賢二  斎藤慶典  大庭健  中島義道  一ノ瀬正樹  伊勢田哲治  田島正樹 
  • 中央公論新社 (2013年11月8日発売)
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感想 : 80
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・ぼくはいつ大人になるの?
子どもってどういうことだろう。
自分以外のものをほとんど知らないがゆえに自分勝手な存在が子ども。
相手のことを考え、したいことを我慢できたら大人?

・頭がいいってどういうこと?
頭がいいって、何ができること?
一定の枠のない状況において、問題を解決するための的確な判断を下す能力のこと。

・好きになるってどんなこと?
わくわくするように明日からの生活が楽しくなること。
自分自身を喜んで受け入れられるような生きる形を、この世の中に見つけていくこと。
自分で価値を定めること。

・過去はどこへ行っちゃったの?
過去は何処にも行かず、今ここにある。
これが哲学的な回答のひとつってことかな。

・えらいひとと、えらくないひとがいるの?
「よくがんばったね。えらいぞ!」とほめて、
「えらいってどういうこと?」と聞き返されたら答えに困る。
えらい赤ん坊や、えらくない赤ん坊などいない。そう思う。
社会的地位が高い人を「えらい人」だと考えたことはない。
誰かを「えらい人」と言う時は、軽蔑・嫌悪の感情を込めて使ってる。
私が答えたら世間の大多数と「えらい」の意味が逆になりそうだ。

いろんな質問があったが、これが正解という答えはない。
だから自信を持って答えられない。
このような本も参考にして、一緒に考えれてみればいいんじゃないの?と思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・思考
感想投稿日 : 2020年1月16日
読了日 : 2020年1月16日
本棚登録日 : 2020年1月3日

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