先生、キジがヤギに縄張り宣言しています! 「鳥取環境大学」の森の人間動物行動学

著者 :
  • 築地書館 (2011年3月23日発売)
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本棚登録 : 307
感想 : 59
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おや、最初に8ページのカラー写真のページがある!
白黒の本だったので、このカラーは嬉しい。
最初の写真が小林先生の研究室で、人間性をさらけだしているようにゴチャゴチャしている。
これでも写真撮影用に精一杯整理したのだろう。

最近、鳥の巣の本を読んだばかりだったが、本編に入る前の「スズメバチの巣に巣を作ったスズメ」の話(と写真)でグッとつかまれた。
鳥の巣の本には、ツバメの巣を乗っ取るスズメの話題があったが、スズメは何でも利用して巣を作る鳥なんだと改めて認識した。

本書で驚いたのは、イソギンチャクの子どもは這って動くということ。
驚いたというより、今まで考えたことがなかった。
そこでふと思ったのが「サンゴは?」ということ。
調べてみたら、幼少期の時はクラゲのように水中を漂って移動するが、1度海底に固着したらそのまま動かないのだと分かった。

本書はシリーズ5刊目であるが、しばしば以前の話題が出てくる。
何処から読んでもいいのだろうが、最初から順に読むとより楽しめる本だ。

次作の主役(?)のモモンガが、最後にチョットだけ登場する。
木の上の方に設置した巣箱から顔を出しているのを見つけたのだ。
この後たくさんのモモンガと遭遇することになるらしい。
どういう展開になるのか楽しみだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: *小林朋道
感想投稿日 : 2023年7月26日
読了日 : 2023年7月26日
本棚登録日 : 2023年4月25日

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